食材辞典:カツオ

食材
スズキ目
サバ科
マグロ族
カツオ属
カツオ

カツオは、日本で古くから食されてきた魚で、身が硬いという意味の「堅魚(かたうお)」から鰹=カツオになったといわれています。鰹の文字を分解すると、確かに魚堅ですから、なるほど!という感じがします。

カツオというと、初ガツオや戻りガツオという言い方を良くすると思うのですが、カツオは1年の間に2回旬がある魚です。

カツオは温帯から熱帯地域の世界中に分布する魚で、日本近海には春に近づいてきます。黒潮に乗り、春に北上し始めます。3月ごろに九州南部で水揚げされるようになりますが、その後どんどん北上していき、最終的には9月ごろに三陸北部〜北海道南部あたりまで迫ります。寒流とぶつかったところで折り返して、今度は南下し始めます。
餌を求めて北上していく春の初ガツオに対し、餌を十分に食べて脂がたっぷりのった秋の戻りガツオ。どちらも同じカツオですが、味わいが異なることから1年で2度旬を楽しめます。

時期名称味わい
3〜5月初ガツオ脂が少なく、あっさりとした食感
9〜11月戻りガツオ脂がのって、もっちりとした食感

幻の「迷いガツオ」

迷いガツオというカツオがいるのはご存知ですか?通常カツオは、太平洋側で水揚げされますが、迷いガツオは日本海側で水揚げされるカツオです。黒潮ではなく、対馬海流に乗って北上してしまったために日本海で水揚げされるわけですが、冷たい日本海で育った迷いガツオは、身が締まって絶品なのだとか。ぜひ一度食べてみたいですね!

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